dw821memories’s blog

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【映画感想】日本統一54

 フェンタミル殺人事件、八王子株買い占め、中森組と香港マフィアなど話が複数の軸で同時に進んで少しわかりにくいが中々見応えのある回。株買い占めは七人会の須永と宮園の策略で中森組は京浜須長と組んでいる。フェンタミル事件も京浜がたぶん絡んでいて次作以降で江戸川由利子がカジノ誘致関連を調べて突き詰めていく流れかも。宮園は渡辺裕之が演じていて敵味方の裏を掻く重要な役柄で、どこまで撮影が進んでいたかが気になる。氷室蓮司の「人の上に立てばそれだけ頭を下げる数が増える」という為になる台詞も中々良かった。

 今作で急展開が起きる。それは大成虎雄の逮捕。七人会の弟の店で切り崩しを計画した大成と若松一家がいきなり大喧嘩、駆け付けた田村悠人を庇って仕返しで組長を刺す(なぜか正当防衛にはならず)、他の客に一部始終を目撃されていたとの理由で田村が「証拠隠滅で全員殺す」と久々にメチャクチャな台詞の後、「俺が残ります」と大成が連行。ストーリー的には急展開で衝撃的。長い懲役になるという設定で第二の斎藤浩樹になる可能性がある。俳優にとっても事実上の降板になり、キャスティングの都合(大成虎雄の後釜が翁長照邦になる)によるかもしれない。山崎一門シリーズの表紙に途中から大成だけがいなくなっていたから少し気にはなっていた。大成虎雄は日本統一に新しい風を吹き込んでくれたキャラクターで『日本統一24』で大成がキャバ嬢を好きになった話辺りから、ただヤクザ同士の内容から時々カタギの人物もストーリーに登場してきて、さらに、コミカル色が急速に強まってきたのもこの辺りからだ。今のソフトな日本統一、特に山崎一門のコミカル色の方向性を決定付けたのは大成虎雄のキャラクターによる所も大きいと思う。長い懲役が終わったら再び日本統一に戻ってきてほしい。ところで、町田駿の懲役はいつ終わる!?