dw821memories’s blog

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【映画感想】日本統一59

 前作のラストで出てきた謎の宗教団体の続きになると思っていたがその話はそのまま終わって、今作からまた七人会が出てくる。伏線や謎を残す終わり方になった。渡辺裕之が組長を演じていた杉政組は枝の組織が事件を起こして、その責任をとって彼は隠退という事になった。ストーリーの急変更、解散した杉政組の若頭と本部長が対立する流れは藤代組の時とよく似ている。杉政組の清水と渡辺がそれぞれ七人会と丸神会がバックに着いて、さらに侠和会が清水と渡辺にゴタゴタを吹っかけて共倒れをさせようとする展開で、話の脈絡が少し難しい。

 今作は侠和会から策略を計画する話で案外今までになかったパターンかもしれない。悪いヤクザ同士の戦い。まだ直接侠和会に悪さをしていない杉政組に対して徹底的に追い込みをかけていく。こんな感じで少しずつどんどん悪い人になっていって欲しい。最近の日本統一は皆んないい人になり過ぎている。さらに侠和会や山崎メンバーにも今作の杉政組のように誰かと内部対立の構図が出来上がれば絶対にもっと面白くなると思う。侠和会内部の「仲良し」の構成を少しずつ破壊していくとストーリーの幅や深みがもっと広がると思う。

 渡辺が誰かから覚醒剤と武器を密輸してシノギにしていたという部分があやふやで終わったのだが次回以降にそこが繋がってくるかどうかは分からない。日本統一で中国マフィアや香港マフィアの話が出てくるとあやふやになる事が多い。今作で一番面白かったのは岩尾が突然坊主になっていたところ。似合っていた髪型だったのに何故坊主にしたのだろうか。