dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】日本統一53

 前回から一区切りで東友会壊滅後の新展開。新キャラの悠成会若頭翁長照邦(喜矢武豊)が初登場。いよいよ関東の城となる「氷室組」が立ち上がり物語の中心が関西から関東に変わっていきそうな展開。雑誌編集者ユリコが侠和会の突撃取材を行い、侠和会メンバーをゴッドファーザーの人物に勝手に当てはめていく。ちなみに、日本統一とゴッドファーザーは何から何まで違い過ぎる。全くの別物であり、キャラ設定は勿論、作風は丸っきりの正反対である。物語の中の侠和会や日本統一という作品自体にある種の市民権を得たような、フワフワしたノリが続いていく。

 初期の日本統一とは完全にテイストが変わってしまって軽いノリ、コミカル路線に益々向かっている。少なくとも今作では相当なまでにコミカルな演出が目立ち、侠和会と丸神会が笑顔で集合写真を撮ったり、雑誌編集者ユリコが主要ヤクザに突っ込みを入れたりする。コミカルでフワフワした雰囲気で「溜め」を作っておいて、そこから一気にそれをぶち壊すような展開が面白そうだと思う。今後、大宮和也のようなキャラは絶対に必要になってくるだろう。亡くなったしまった渡辺裕之演じる七人会のメンバーが反旗を翻す様子があるが、どこまで撮影が済んでいたのかによってストーリーが変わってくると思う。

 後半でカジノ反対派を侠和会が後押しする展開があるのだが、現実のカジノ政策も相当に遅れてしまっている。物語の中では香港マフィアがカジノ誘致に絡んでいてそれを侠和会が潰そうとする流れなのだが、実際はどうなっていくのだろうか。日本統一は実際の出来事(東京オリンピックなど)と話がリンクしている部分もある。カジノ政策が現実の世界でどう進展していくかで本作の中での扱い方も変わってくるだろう。

 香港マフィアと組んでいた中森組との銃撃に真正面からユリコが走ってきて流れ弾が当たりそうな場面で『日本統一54』に続く!その前に外伝やテレビシリーズも順番に制覇する。