dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】日本統一21

 氷室蓮司がついに侠和会若頭に。侠和会幹部に田村、村上、中島、渋谷と山崎派がどんどん加わっていく。一つ気になった事があって、侠和会幹部、いわゆる直参になるということは山崎組から巣立って上で横並びになるという立ち位置のはず。日本統一の最初の頃、上田組から三上が直参になった時のように。「己の道を行ったれい」巣立つ三上に上田が贈った言葉である。田村悠人は直参になったという事は山崎組から巣立っていて、直参川谷組組長の位置付けである。それなのに氷室蓮司を中心として山崎組の事務所に座っているのは本来はあり得ないはず。直参として自分の組があるのだからそれぞれがトップで仕切っていくはず。山崎組の会議はまるで仲良しサークルのような雰囲気になりつつある。少し設定が変わったかもしれない。

 氷室らの高校時代も描かれる。ここも少し状況が違い、以前の話では氷室には親がいなかった話や父親とは深く関わりがなく全くヤクザの話はしなかったとか、そんな説明だったと思う。今作の回想シーンでは高校時代の時に親父の組員(藤代組)が自分の家を出入りしていたり、いろいろ面倒を見てもらっていたりして、それなりにその筋と既に関わりがあるように描かれていた。母親や姉も出てきて暮らしぶり自体は裕福そうにも見える。そう、氷室蓮司は既にこの頃からエリート極道コースど真ん中にいたのだ。さらには、田村悠人はもちろんのこと、後の龍征会メンバーの川上、町田、斉藤も出てくる。町田と斉藤は敵不良グループ。母が危篤状態にも関わらず、蓮司は木刀持って悠人を助けに行き、父親は日本刀を持って瀧島を助けに行くという、親子の宿命が交互に対比して描かれていて素晴らしい!

 高校時代から氷室の面倒を見てくれた丸神会藤代組組長棟方龍治。そんな棟方に川谷が侠和会に入れと強引な無茶振り。もう板挟み状態。新体制の侠和会の次の敵は丸神会か。ちなみに元工藤組組長渡部はカタギになった模様。エンドロールの曲も変わった。前の曲の方が渋かったかな。