dw821memories’s blog

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【映画感想】日本統一27

 腹を括って立ち上げたと思われた侠尽会が最初から後退り。渋谷殺害の事を知らなかったり工藤会長が同席していないとの理由でいきなり分裂状態。登場人物のテロップも侠和会の肩書きのまま紹介される。定例会を無断欠勤して断固の想いで結成されたと思いきや、今まで極道の世界を生きてきたわりには言動が軽すぎる。袴を着ながら馬場伊佐雄の地に足が着いてない感じがコミカルな雰囲気すら漂っていた。前から思っていたのだが、誰かを殺した時の「イワす」という言い方が面白い。

 一番の被害者は熱田組組長香取和雄。名古屋を纏める為なら代紋は関係ないスタンス。侠尽会の話が違う事から始まり、土岐組組長を撃ったと思われ絶縁、さらにその誤解は解けたにも関わらず権田凌一にタマを取られてしまう。もっと話を聞いてあげるべきでは!?

 村上組長は氷室の指示で裏切ったフリをしたのに、少しイイ人になって本音をブチかましてしまい引退。確かに事実上、山崎組を追われてしまって氷室に恨みを持っていても不思議じゃない。侠尽会が最初からもっと本気でぶつかってくるような展開でも良かったとも感じた。

 土岐組若頭竹下景一と重光一家舎弟木槌勝のスーツの色や髪型や髭の伸ばし方が似ていて一瞬区別がつかなくなる。重光一家と言えば大沢五郎を忘れてはならないだろう。熱すぎる故に死ぬのが早すぎた漢。大宮和也もしかり。親や代紋に徹底的に拘った彼らの生き様が懐かしい。日本統一は少しずつライトなノリになってきている。

 中盤、氷室が田村に何かを話し、田村が「今の話本当か?」と場面が切り替わる。一体何だったのか。名古屋のシマを巡って丸神会と衝突しそうになったりで、氷室と旧知の仲の棟方龍治が板挟み状態に。侠和会と丸神会はいつどうやって激突するのか。次は『日本統一28』。