dw821memories’s blog

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【映画感想】日本統一52

 東友会壊滅へ。黒幕の風見五郎が菊村みたいな暴走キャラになっていく。国家権力が背後にある設定なのだが最初から侠和会には勝てそうにもない雰囲気があった。鎌倉の御前の正体も前作あたりにそれとなく示唆する会話(影武者の話)があったような気がする。東友会に最後まで強さを感じられないままに物語は「最終決戦」に向かっていく。日本最大のヤクザ組織侠和会に別のどんな組織をぶつけても脅威にはならない気がする。

 しかし今作の最終決戦は日本統一史上最大のバトルが待ち受けていて中々迫力があった。鎌倉の御前の正面玄関から白昼堂々真っ正面から銃をぶっ放す氷室田村。手招きする風見。銃撃戦に駆けつける岩尾。マシンガンを乱射するヤクザも登場してスローモーションで横っ飛びで避けながらカウンターで弾き返す。銃撃戦の後は格闘戦、さらに日本刀で遂に氷室蓮司が東友会残党を次から次に斬り殺していく。いきなりバイオレンス描写が始まる!トータルで20人ぐらい殺した後、風見とのラストバトル。2vs1でフルボッコにされて田村の目潰しから氷室が庭に落ちてた石で何回も殴ってぶち殺す!突如として残虐バトルになった今作のラスト。やっぱりこういうノリの方がいい。もっともっと沢山人が死んだり、敵だけじゃなく味方も死んだりして急展開になっていって欲しい!

 その後、七人会を再編成して侠和会に立ち向かう丸神会。その場には亡くなってしまった渡辺裕之も出演していて、ここまでの話にはまだ殆ど影響してなさそうだ。これから本格的に物語に絡んでくるはずだったと思われ、残念だ。矢車会の跡目にパソコンオタク風の沢田博士に決まり、いきなり眼鏡を取って髪をかき上げて別人のようになり、京浜連合会会長が「おちょくってんのかこの野郎」と絶妙なやり取りがあって、今までの日本統一で一番笑えたシーンだ。今作で一区切りの日本統一、外野がいなくなって侠和会は本格的に関東進出へ。『日本統一53』の前に『劇場版山崎一門』や外伝を観る。出来るだけ順番に観ていきたい。