dw821memories’s blog

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【映画感想】日本統一11

 四国会で唯一マトモな漢、それは高知伊勢脇一家若頭吉門康平。日本統一熱き哀しき漢たち、大宮和也、大沢五郎、そして吉門康平。今作は板挟み状態の哀しき漢の物語。氷室ともっと早くに出会うべきだった不器用な漢、吉門康平。元々いい加減な連合、四国会。親同士も疑い、騙し合い。四国会は伊勢脇一家と侠和会が組んだと思い込み内部で分裂。四国会と侠和会に振り回された吉門康平。運がなかった漢なのかもしれない。

 高松の義仁会理事長が手榴弾で氷室を暗殺しようとして警官と爆死する。ピンを引っこ抜いてから警官に呼び止められ「あー!」と言っている間に爆発。人が死んだシーンだけどコミカルに描かれていて、日本統一では初めての雰囲気だ。殺しのハードルは当初高めで現実的に描かれていたが、どんどんお咎めなしで派手な演出が増えてきた。重厚な雰囲気から少しソフトでコミカルな要素も出てきた。

 カタギになった菅谷謙太は情報を田村らに提供して力になろうとする。その後、田村悠人との同行を許され、一切を被ろうとした吉門康平の動きを見張る事に。ここがちょっとよく分からない場面で、二代目四国会会長になった伊月寛がキャバクラでフラフラ現れた吉門康平に射殺される。すぐに別の幹部に吉門は射殺されるのだが、その後、なぜか菅谷謙太がドスを持ち出してその幹部をいきなり刺す。「ドッッヒョ!!」と刀で切るような効果音が数回鳴り、完全にブチ殺したシーンである。あれ、これ今度はカタギの菅谷謙太が勝手なカチコミ通り越えてあまり関係のない人物をついに殺したのかと僕は思った。田村悠人と菅谷謙太は現場を後にする。これは一体どういう後始末になるのだろうか。

 氷室は「この稼業には向いていない」としながらも菅谷は復帰を許される。四国会幹部殺害の件は功績と扱われたのだろうか。余計なカチコミになるか、またはそうじゃないかは紙一重!四国会と兄弟盃、事実上の侠和会傘下へ。領土拡大。ラストの氷室と田村の笑顔がいい。