全体的に間延び感がある。その一番の理由に前作の時点で誰が糸を引いているのか大体分かってしまい、今作では完全に視聴者側に分かりきった上で物語が進んでしまう。その為に会話のセリフもただの説明のように感じてしまう。黒幕を明かすのが余りにも早すぎる。もっと説明シーンを省いたり人物描写を敢えてさっぱりさせても良いかもしれない。そもそも関東を裏で仕切っていたのが東友会という設定に後付け感がある。この先、東友会ナンバー2が潰れるのは時間の問題である。
少ない情報の中で氷室蓮司がストーリーの革新部分をどんどん突いていく（八誠会の金庫番の存在など）。読みが当たるというよりもストーリーの補足的説明のように感じてしまう。川谷雄一に実は資産運用者がいて生活を維持していたのもちょっと無理がある設定、というか普通では考えられないだろう。川谷雄一が何かおかしいと仲間が心配するのだが、その理由は今作では触れられない。八誠会が侠和会に勝てるはずもなく、さらに展開が浅い為に話の推進力がいまいち乏しい。マル暴がいい味を出していて今作によるとスマホを見せるのも厳密には令状が必要らしい。意識が戻っても長谷川に後遺症が残る！？『日本統一49』に続く。
