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【映画感想】エクスペンダブル・レディズ

 エクスペンダブルズ系第4作目は『エクスペンダブル・レディズ』。知っている女優はターミネーター3とロッキー4の2人で本家エクスペンダブルズの超豪華俳優のインパクトには及ばない。4人の女性受刑者が拐われた大統領の娘を救出するストーリーで、映像全体がザラザラしていて地味な雰囲気があった。話の脈絡が少し途切れ途切れで、ハンソロ風の案内人が戦闘を始めた途端に消えて、車が故障したからすぐに任務中止を願い出るがまたすぐに潜入ミッションを思い付く。仲間の一人を大富豪の娘に見立てて何故か一瞬でネットの情報を書き換えて敵を騙すシーンは有り得なさすぎて面白い。中盤の潜入作戦が唐突に始まって会話のシーンが長くて少し眠くなる。緊急電話番号のチップを普通に覚えずに何故か体に埋め込まれるのはどんな意味があったのかよくわからなかった。

 やや全体的な完成度や作りの密度は浅く感じられたが結構面白い場面もあった。メンバーの1人がポーカーの戦闘の後、シーンが切り替わったら突然裏切っていて、こういうパターンは何か理由があって裏切った振りをしている事が多いが、本当に最後までそのままで終わっていく。別のシーンでは格闘シーンがずっと続いた後にマシンガンの敵がいきなり乱射して出てきた瞬間、拳銃で頭をぶち抜いて呆気なく殺すシーンはユーモアがある。後半にメンバーが逆襲を仕掛けて捕まっていた女性達を助けて銃を渡して逃げる反撃ムードノリノリと思った次の瞬間、機関銃を持った悪党が現れて容赦なく乱射、女性全員死ぬシーンは少しビックリする。これら一連のシーンはいわゆる「予定調和」を無視したような作りでとても面白く感じた。予定調和を壊すような雰囲気は本家に期待していたが殆ど真逆のノリだった。今作ではそういう部分が少しぶっ飛んでいて「誰かがいきなり死ぬかも」という緊張感もそれなりにある。ラストでは実は核弾頭が入っていたミサイルが敵アジトを偶然直撃してるのか?(大爆発詳細不明。アジトにいた女性も死んでるはず?)破茶滅茶なノリは意外にも本家を超えた!?是非とも観てほしい一本だ。