dw821memories’s blog

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【映画感想】日本統一外伝 田村悠人2

 前作の回想シーンが随所に入って少しテンポが悪い。やはり一本に纏められそうな内容に感じた。大事な音声データのやり取りの場面は普通、データを複製して別に保管したりもするのでどうしてもやってる事が浅く感じる。今作の敵役の国会議員や右翼は相当低脳且つ生粋の悪役で描かれている。田村悠人が少女やその家族を助けたい理由もただその父親を抗争で殺してしまった為だけであり、それ以外の理由は全く触れられていない。ストーリーが一直線で、もう少し色々踏み込んでもよかったかもしれない。

 優しくなりすぎてヤクザとして先が思いやられる田村悠人だが後半が面白い。衝撃的な展開の後、山崎メンバーが右翼にカチコミ、戦争ばりの銃撃戦が始まる。途中で倒した敵からマシンガンを奪って暴れてほしかった。右翼メンバーのスキンヘッドは「実は少しいい人」として描かれていて、田村悠人との最終決戦でもトドメを刺さずに銃をわざと捨ててナイフでの闘いを挑もうとする。しかし田村はそれを無視して銃乱射。「俺はヤクザだぞ」と決め台詞を決めて完全復活。今作の最大の犠牲者はスキンヘッドである。スキンヘッドにも娘や家族がいたらどうする!?あまり深く考えない方がいいだろう。

 ラストシーンで田村は重傷を負って少女とは再び会えずに終わるのだが、少女が侠和会ボールペンを持ったまま去っていくのでひょっとしたら今後の話に繋がってくるかも!?そして『日本統一45』に物語はまだまだ続く。