dw821memories’s blog

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【映画感想】エクスペンダブルズ

 大物俳優を同時出演させているが自分がよく知っているのはスタローン、ドルフラングレンぐらいだ。シュワとブルースは僅かの出番でノーギャラの友情出演らしい。スタローンとシュワが同時に映画に出るのは多分今作が初で、それだけでも価値があっただろう。その後の『大脱出』に繋がっていく訳だ。仲間の人数が少し多くてその分、人物描写が浅いように感じだが有名俳優を起用してテイストを深めているようにも思われる。

 仲間の中でもスタローン(バーニー)とクリスマスがタッグを組んで進んでいき、まずは2人が偵察で悪党の島に乗り込んだはずが大乱闘に発展していく。黒幕達に追われてギリギリ水陸両用飛行機で脱出するのだが、その後2人が「いつものやるか?」というノリで引き返してクリスマスがジェットの先端の整備用の穴から頭を出して急降下爆撃で雑魚合計41人を殺害、ちゃんと黒幕だけは海に飛び込んで無事という破茶滅茶なノリが面白い。仕事を正式に引き受ける前に大暴れ、ここが今作で最大に盛り上がった場面だ。ちなみにこの場面はスタローンがジェットの整備用の穴から誰かが実際に点検しているのを見てそれで思い付いて現場で急遽作り上げたシーンらしく、合成は一切なしの迫力満点の場面だ。

 後半、仲間全員で島に舞い戻って奇襲攻撃に突入する。俳優が体を張った格闘シーンや銃撃シーンがずっと続いて迫力はあるのだが、カット割が速く、夜の暗闇と狭い地下道の闘いで少し狭苦しい感じがあった。『コマンドー』みたいに真っ昼間の方が良かったかもしれない。仲間の1人がAA-12ショットガンの爆裂弾で無双状態に突入するなど全くやられる心配なしの戦闘が最後まで続く。「誰かが死んでしまうかも」という緊張感は全くなくゴリ押し一択の無敵状態。エクスペンダブルズ(消耗品軍団)というから使い捨てのように仲間が死んでいくのかと思っていたら真逆で、無敵無双で敵は全滅、味方は1人も死なない完璧な集団だった。地下道の闘いやショットガン爆裂弾、マップの雰囲気がこの前観た『大脱出3』によく似ていた。

 シリーズ化されていている一番最初の作品だが正直、思っていたよりもスモール感があって特に夜や工場や地下道などの黒いシーンばかりが目立った。横から映した場面が多くて高さや空間が狭い感じがした。しかしこれは合成なしで実際に演じた結果であり、次作ではさらなるパワーアップが期待出来そうだ。次は『エクスペンダブルズ2』、順番に観ていく。