dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】日本統一外伝 山崎一門3

 主役は坂口丈治で山崎一門1と2に比べればコメディ色は抑えられている。本編はある程度ストーリーがずっと繋がっているのに対して外伝は今の所、一作品ごとに話が完結するので全く知らない人でも理解できると思う。さらに話の内容がヤクザ関連以外のカタギ相手が中心で、今作では丈治の幼馴染を軸に進んでいきライトな感じで取っ付きやすい。

 当初(本編も含めて)は川谷雄一の実子である坂口丈治の立ち振る舞いや立場上の難しいやり取りなどが描かれていくと思っていたが、回を重ねるにつれて軽いノリになっていき、今作では丈治に対する敬称、呼び方で随所にタイミングよくギャグが入って重たいムードは全くなく終始和やかに進んでいく。

 幼馴染の和樹が丈治の元カノ(コウコ)と結婚していて、さらに和樹がコウコに日常的に殴る蹴るの暴行を繰り返しているにも関わらずコウコは別れずに彼を思いやっているが、ここに深い理由が描かれていない。いっそうの事、そんな和樹と丈治の対決が始まっても良かったかもしれないが、最後は中国人マフィアらとの決闘で終わる。固い友情やコウコとの三角関係めいた話の流れが浅く、登場人物の心理描写がいまいち描ききれていないが、ラストシーンのコウコの旅立ちがいい味を出していた。