dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】日本統一24

 コミカルな演出が随所に盛り込まれている。川谷組のトラと知り合ったキャバ嬢の父が手形詐欺に嵌められて、その仕返しをするための一連のやり取りはユーモアがあって、詐欺に嵌めた並木総業を壊滅させる下りは勧善懲悪の時代劇みたいなノリと思って観ていたら、最後の後始末のシーンで日本刀で斬りつける男が出てきて少し笑えた。それはオマージュの意味合いもあったかもしれない。コミカルなやり取り、悪役を一人残らず殲滅させるストーリー展開は明らかに初期の日本統一とはテイストが異なる。当初のヤクザの重厚な世界観から描き方が少しずつ変わって来ている。

 侠和会会長川谷雄一も遂にコミカルな一面を見せ始める。前のママが外人とオーストラリアに逃げられたらしく、とある小料理屋の女将と新しい恋愛が始まる。色の入っていないサングラスを掛ける川谷の目が優しくて、定例会の最中に馬場からお洒落な時計を借りたり、店でカタギの振りをしながら長い洒落たマフラーをぶら下げて着ていたり、その光景を氷室や田村に突っ込まれたり、完全なギャグシーンが結構ハマっていて面白い。後半で女将が陰でスマホをいじって誰かと密かに繋がっているような明らかに怪しいカットがあって、先が気になる。僕が思うに多分、怪しいと見せかけて実は何でもないと予想。あれが裏切りなら川谷のショックは相当計り知れないだろう!!

 初代権田会長の実子、権田稜一が初登場。山崎組で修行する事に。丈治は若頭に、稜一は組長代行に、二人を競わせてどちらかを三代目にする方針。元の山崎組若頭の川上のポジションは一体どうなったのだろうか?

 渡部が川谷暗殺計画をキャバクラで堂々と喋っているが果たして大丈夫だろうか?誰かが口が軽かったら一巻の終わりだろう。久しぶりに大阪でマル暴が出てくる。一見、どっちが本当のヤクザか分からない所がリアリティがあって面白い。川谷襲撃真っ最中で『日本統一25』に続く。先が気になる所で終わる!