dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】最高の人生の見つけ方

 ハリウッド版。少し前にリメイクの日本版を最初に観た。日本版との大きな違いは主人公が男性になった事。日本版では少女の遺した「やりたい事リスト」を辿っていくが、こちらは自分達で書き記した「棺桶リスト」を実行していく。日本版での少女パートの代わりに、こちらでは病室での2人での会話が多く、徐々に親しくなっていく様子や、余命宣言を受けてから2人で外に飛び出すまでが深く描かれていた。

 主人公が男性になった為に最期の馬鹿騒ぎ風に描かれているのかと思っていたら少し違っていて、最初のスカイダイビング、タトゥー、マスダンクレースまではお祭り騒ぎだが、その後のエジプトピラミッド旅行辺りからは宗教感、死生観を深く語り合ったり、自分達の家族の事を打ち明けたりして哀愁が漂い出す。これは日本版にはなかったテイストだ。日本版では最後まで明るいノリで進んで行ったが、こちらは死んだ後に埋葬か火葬どっちにするかなど、自分達の死を現実的に受け止めた描写が多々見られた。女性を主人公にした日本版と男性を主人公にしたハリウッド版ではそこに大きな違いが感じ取られて、やはり僕にとってはハリウッド版の方が何か響くものがあった。

 2人の旅はカーターがエドワードの疎遠になっていた娘と会わせようと密かに計画したのが逆に仇となり怒らせて終了。喧嘩で旅が終わってしまうのがまた良い。そこからラスト10分程度で和解、邂逅、友情の絆と進んで行くところがとても泣ける。日本版では家族パートも多かったがこちらは比較的少なく、2人の友情に比重が置かれている。日本版とハリウッド版を見比べてみてどう感じるか、人それぞれだが単純に主人公が男性と女性の違いによる設定の違いかもしれない。