dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】日本統一18

 丸神連合の沖田学の俳優が変わって、さらに役柄の立ち位置も変わったように感じた。確か沖田は連合の一本化には反対するような姿勢だったが、今作は明らかに協力するような立場で描かれていた。

 久しぶりに至誠会も出てきたと思ったら、既に分裂状態。分裂した二つの団体をそれぞれ侠和会と西日本睦会が後押しする流れに。さらには山崎組が強くなりすぎた侠和会にも分裂の懸念が。信闘会の二の舞いを心配する氷室の顔が深刻だ。若頭が強くなりすぎて組がメチャクチャになるのを何度も見てきた氷室。これは現実社会、一般企業でも似たような事があって僕も何度か経験がある。

 今作は次作以降へのゆっくりとした説明パートが殆どで少し退屈な展開。第8話や第9話は一作でストーリーが纏まっていたが、ある程度話を繋げていくとなるとたぶん難しい。例えば大河ドラマのように最初から50話前後で制作する事が確定していればストーリーのプロットや起承転結が作りやすいと思う。人気や予算の都合で何作続くかもわからない状態で話を繋げていくのは相当に工夫がいるだろうなと思った。だからと言って単発のストーリーばかりだと深みも落ちるかもしれないし現場は色々大変だと予想される。僕が思うに、日本統一は第7話で一つのクライマックスまで行っている。もし仮に、最初から何十話も制作できると決まっていれば氷室蓮司と田村悠人が対立したあの緊迫した状態をもっと続けていったのもアリだと思う。クライマックスを最初の段階で持って来ざるを得ないのは『スター・ウォーズ』でもあったらしく、デススター破壊のシーンは本当はエピソード6だったらしい。最大の山場を第一作目で持ってきて何としても人気を勝ち取る。そうしなければ続編の計画すらもなくなりかねない。作る側も色々大変。

 氷室蓮司暗殺計画真っ最中で次作へ続く。前作で氷室が田村にあげた青いネクタイ、今作からちゃんと付けてるみたいだ!