dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】日本統一23

 前回のラストで氷室に暗殺されたはずの丸神会幹部が談合の場面で出てくる。話し合いの場面などはまとめて先まで撮影されていると思われる。あの時、若宮が何を言ったのかは今作でもわからない。

 氷室蓮司は沖縄、田村悠人は北海道、撮影もそれぞれ現地で行っていて凝っている。旅行のような雰囲気もあり、また、氷室と田村が静と動のように対照的に描かれている。北海道の田村たちが本場の蟹を食べてるシーンは本当に美味しいそう。足掛かりのあった北海道中の組長を集めて侠和会に入れと命令、次の日に言うことを聞かない組長4人がいきなり犠牲に!回を重ねるにつれて殺しの扱いがどんどん軽くなってきている。もはや時代劇のチャンバラで誰かが斬られているようなノリだ。最初の方の日本統一の殺しの扱いや事後処理は慎重だったが、もうあまり深く考えない方いいだろう。一方、沖縄の氷室は誰一人死人は出さず、人間力で一気に落とし込む。非の打ち所がない。

 あっけなく極山会が丸神会の傘下になる事で抗争は終結する。残るは脱会した進友会。会長の平川進が氷室蓮司とタイマンを仕掛ける。喧嘩する理由がいまいちよく分からないのだが、最初の銃の撃ち合いはたぶんわざと外しあっている。殴り合いは氷室の勝利、勝った俺の言う通りにしろと共に歩く事を平川も決意。氷室のタバコに火を付ける平川が少し切ない。不器用な漢、平川進。博徒と組みたくない、神農会も侠和会の傘下、丸神会にも入る気なし、どうしようもない状態でも面子だけは守りたい漢。そんな漢を変えるたった一つの方法はタイマン勝負で負かす事だったのかもしれない。代紋を変えて傘下に入る理由が殴り合いの喧嘩に負けた事にすれば、面子は保てる。平川を生かすためにも氷室にとっても負けられない喧嘩。思い起こせば大宮和也との喧嘩では氷室が負けそうになった為に悲劇が起こった。大宮が叩きのめされて負けていれば、取っ替え引っ替え親を変える事を認めないまま、負けた事を理由に相手の言うことに従える。面子も保てるし、死なずにも済んだかもしれない。時として相手を負かす事の重要性を深く考えさせられる!

 元工藤組組長渡部がいい味を出している。氷室蓮司暗殺に一度失敗(氷室が防弾チョッキ着用)していながら、今度はついに川谷暗殺を決断。元渡部組幹部が笑みを浮かべながら「へい!すいません!」とやる気が伝わってくる。川谷を暗殺して工藤会長を復活させ自分も侠和会に復帰するという無謀プランを画策中。もはや彼らに謂わゆる死亡フラグが立っていると思われるが続きが気になる。次は『日本統一24』。