dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】日本統一 エピソード集Ⅰ 叔父貴ノ愛

 『川谷雄一外伝』から『日本統一5』までの大宮和也の最期、それから『日本統一37』の大宮和也の子供達の話を纏めた内容だがそれだけではなく、追加のシーンが20分ぐらいある。冒頭で龍征会がコロナ対策をするシーンがあって中島がマスクとフェイスガードで登場。龍征会事務所もビニールで覆われたりする。ちなみに本編では全くコロナ禍は反映されてないがその理由がラストで氷室蓮司より「絵にならない、取り敢えずなかった事にする」と打ち明けられる。コロナ禍を本編には反映させない、それは大正解だった。

 服役中の大宮和也の息子から手紙が届き回想シーンへ。第一話で川上が金髪で登場していたなど、振り返って初めて気が付く場面もあった。定例会の雰囲気が今と全く違って暗くて重くていい感じだ。山崎組長や上田組長、二代目侠和会会長(白竜)や大宮和也に重みがある。やっぱり、この辺の雰囲気をもう少し長く続けて氷室田村らの出世をもっと遅らせた方が良かったと僕は感じた。一番上まで登り詰めた途端に逆に軽くなり過ぎてしまった印象もある。今は侠和会の内部が平和過ぎる。山崎メンバーがもっと対立して初期のような雰囲気に戻るのもありだと思う。

 今作は過去のエピソード集だけでなく、追加シーンや時事ネタを合わせた外伝的な要素もあって、日本統一を順番に観ている人に特にお勧めだ。