dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】日本統一35

 今作はまるで『龍が如く』のサブストーリーのような内容。進友会会長平川進襲撃事件を起こした極山会みちのく一家との抗争が始まると思いきや一転、実はみちのく一家総長の頑固ジジイはメチャクチャいい人。祭りの縁日でただ子供達の笑顔さえ見れればそれだけでいい、そんなジジイ。ヤクザの利権争いには興味なし。氷室、田村も報復ではなく何とかジジイを助けたい一心。丸神会会長の三田も丸神会から脱会したみちのく一家に一切手出ししないと宣言。ジジイの前では敵味方みんないい人になってしまう。

 終始勧善懲悪の時代劇風のノリで話が進み、全ての罪を背負った悪役は進友会理事の塚原で、ジジイとの果たし合いのシーンは完全にコミカルな雰囲気で進んでいく。今作はコミカルな義理人情がテーマで途中で川谷雄一が話していた『人生劇場』という作品と何か関係があるかもしれない。最後の方ではヒロシまで出てくる。ユーモアと爽やかさ全開で終わる。しかも完全にキリのいい終わり方で今までの日本統一特有の「次を観るしかない」が久しぶりにない終わり方。丸神会との抗争もひと段落、問題が一通り片付いたような終わり方。次作では何が始まるのか。『日本統一36』の前に順番に外伝を観る予定。