dw821memories’s blog

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【映画感想】大脱出

 この映画を観ようと思った理由はもちろん一つしかない。それはシルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツネッガーの共演に決まっている。本来ならあり得ない共演、ライバル関係の2人。どちらも僕の大好きな俳優だ。前々から気になっていたのだが、やっと観た。2人が同じ画面に出てくるだけでもうok。それだけで観る価値がある。スタローンとシュワの殴り合いのシーンだけでも価値がある。スタローンとシュワが語り合うだけで価値がある。別々に撮影した場面ではなく、ちゃんと2人が絡み合うシーンが多く、それだけでok!。裏を返せば殆どそこにしか面白さは見出せないかもしれない。

 刑務所の脱出プロ(脱出をして弱点を報告する仕事)のスタローンがciaか何かが管轄する謎の新刑務所に送り込まれてそこの受刑者のシュワと出会ってすぐに仲良くなる。で、この謎の刑務所の設定が最後の方までよく分からなくて、当初の通りスタローンの脱出を監視の中でも出来るかどうかを試しているのか、それとも彼らは本当に悪い組織なのか、よく分からないまま最後まで引きずられる。刑務官と銃撃戦に発展した辺りから「彼らは本当に悪い連中」と把握できてくる。中盤はスタローンが試されているようにも見える場面がいくつかあり、懲罰房から脱出した痕跡を見つけたのにそのまま、スタローンが有名脱出のプロと分かってもそのまま、シュワの秘密を聞き出して報告する展開も野放し状態(普通盗聴器か何かを仕込ませるべきだ!)。なので新刑務所はそのような状況下の中ですらも逃げれるかどうかを試しているようにも見受けられ、最後の方で種明かしがあるのかと思っていたら別に何もなくあっさり普通の敵という訳。なのでこの施設の敵は相当な低脳と思われる。

 この手の映画は敢えてツッコミ所を挿入してあるのが面白い。最新の厳重施設の懲罰房の床にすぐに抜けるネジで蓋がしてあって、その下にちゃんとハシゴが下まで続いていてそのまま船の上まで行けれちゃう。脱出の際にわざわざ監視カメラにスタローンとシュワがピース、例えその後電源を切った所で今から脱獄するのを敵に報告してどうする。そのせいで仲間一人が蜂の巣状態、監視カメラとは別の体感モニターの存在はすぐに手の届く場所に何故かあり、ちゃんと蓋がすぐに取れてスイッチオフに出来ちゃう。

 中盤はスタローンとシュワの知略の話し合いが多く、その中で一番笑えたのは刑務官をアヒル、蕁麻疹などとあだ名を勝手に付けて下調べをしていくシーン。伝説の2人が椅子に座ってボソボソと話し合う場面は妙に様になっていた。ラストでシュワが機関銃を構えてスローモーションになるシーン、もういっそうのことターミネーターの音楽を鳴らした方がいいと思ったのは俺だけじゃないはず!完全にそれを意識したシーンだと思う。

 この映画の売りはスタローンとシュワの共演しかない。続編ではシュワが出てないらしいから何が特徴になっているのだろうか。『大脱出2』も観る。