dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】日本統一34

 初めて丸神会の沖田や三田と対面するなど中々緊張感のあるストーリー。さらに立て続けに急展開やどんでん返しがあって面白い。権田稜一が病院で警察に追い込まれて生放送のニュース番組の真っ最中に拳銃をぶち込まれて壮絶な死を遂げる!日本統一では残虐な場面もソフトに描いてある事が多く、この場面も過激な描写は抑えられている。舌を噛み切ったはずなのに普通に喋っていたりして敢えて悲壮感を出していない感じもある。僕はビートたけしのヤクザ映画のように「痛い」描写が好きなのだが、その辺はかなり控えめに作られている。例えば撃たれた権田が病院から頭から転落してグチャグチャになってショッキングなシーンを少し期待するのだが、そういった場面はなく、過激な映像が苦手な人でも心配する必要はない。

 三田会長を拉致した後の流れは見事などんでん返しがある。前回の氷室蓮司の分かりやすい伊達メガネはこの場面の伏線とも思えてくる。三田との話し合いの場面でもしあのメガネを掛けていたら絵にならないし、展開も読めてしまう。一対一の真剣な話し合いと思わせておいて実はそれは大胆な奇策だったと後から分かる。僕は種明かしまで全く気が付かなかった!

 どんでん返しの後にも急展開が続き、撃たれた植木が病院で意識を取り戻したのだが、その後謎のヒットマンが歩いてきて「ああ、ここで死ぬんだろうな」と思ったら次の瞬間カメラが上に向かったら、そのヒットマンはなんと死んだはずの馬場組長でエンドロール。ここまで露骨な急展開はもはやギャグの領域である。もちろん次作も観るしかないように作られている。これが日本統一の人気の秘訣の一つである事はもう間違いないだろう。次は『日本統一35』、さらに外伝も順番に観ていく予定。