dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】ザ・ロック

 映画レビューや昔の友達が面白いと言っていたので観てみた。冒頭からテレビ番組で時々耳にする曲が流れてきて、それはこの映画のテーマ曲だったんだと初めて知った。終始一貫していい意味で分かりやすいアクション映画で、難しい事を考えずに単純に楽しめた。一番印象に残ったシーンはショーンコネリーが散髪をして汚い囚人からガラッと雰囲気が変わって、スーツを着て凄くカッコ良くなる場面。あの変貌には誰もが驚くだろう。まさに俳優の力。

 後半、ケイジとコネリーが何故か殺されずに捕まったあとに簡単に脱獄したり、テロリストのリーダーは実はいい人で最初からミサイルを落とす気がなかったりで少し緊迫感が薄れた感じもある。予定調和的に味方は生き延びて悪役は簡単に死ぬ。こういうパターンを見ると、悪役の計画が実現して欲しいと思ってしまう自分がいる。悪趣味にも、やっぱりミサイルはどこかに落ちて恋人や娘が死んだりするともっと面白くなったかもしれない。先がどうなるかわからない、という感覚が物語には大切。悪役が最後まで悪に徹して、結末が一体どうなるのかという期待感を残して欲しかった。

 猛毒ミサイルの原料が緑色のグミみたいな形をしていて、食べたら美味しそうだと思っていたら、ラストで本当に敵に食わすのがユーモアがあって面白い。ケイジが危険な原料を一粒ちゃんと持っていて敵に喰らわす。視聴者の期待に応えてくれた。

 ブルーレイの特典映像にNGシーンがあったのだが、NG出した後に俳優がブチギレて怒鳴ったり電話を叩いたり、今も現場ではあんな感じなのだろうか。NGシーンとして公開する前提の振る舞いだろうか。路線電車の爆破は実際に行っていたり、潜水シーンは大掛かりな模型で撮影していたり、今ではどちらもCGで製作されるかもしれない。恐らく、もはやCGの方が安くて早く出来るのだろう。25年以上前の映画だから現在と製作の方法が大きく異なる。そういう所を見ていくのも楽しい。