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【映画感想】ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

 前半、登場人物の名前や顔がいまいち分からないままストーリーが進んでいく。一番最初の方の反乱軍のスパイの男が誰かと待ち合わせをしていて情報を聞き出したあとで殺すシーンは何がなんだかよく分からなかった。よく分からないまま話が進み、脱走した帝国軍のパイロット、盲目のジェダイ風の男、主人公ジンの師匠格の男など次から次へと人物が増えていって話が頭に入りずらい。最初の段階で人物の説明がほとんどないまま話が進むので難しく感じる。

 でも、分からないままでも大丈夫。なんとなく彼らが仲間であると分かれば問題ない。その仲間達は普通の人間なので今までのジェダイのようにライトセーバーは全く使わない。ブラスターでの銃撃戦がメインで戦争映画のような雰囲気がある。一つの戦闘シーンがラストまで40分ぐらいノンストップで続く。今までのスターウォーズシリーズで1番長いかも。潜入部隊、地上部隊、航空部隊、宇宙艦隊と場面が切り替わりスピード感がある。密かにゲリラ戦を仕掛けるムードは『コマンドー』でアーノルドシュワルツネッガーが島に乗り込んで爆弾を一気に爆発させた時を思い出した。

 帝国に降伏すらも検討する中、ほとんど行き当たりばったりで出会った反乱同盟軍の10数名がゲリラ戦を決行し、コードネームをいきなり聞かれ「ローグ、、、ローグワンだ!!」と元帝国軍パイロットが適当に応答する。決起したローグワンに続いて反乱同盟軍の艦隊も集結。デススターの設計図を手に入れる以前に、戦いそのものを放棄しかねなかった状況があったらしい。これは感動の場面!

 エピソード4でルークがデススターの中心にミサイルを撃ち込んで爆破するのだが、実はこれは意図的に作られた弱点だったと今作で説明がある。たぶん後付けの設定だけど全く違和感がなく、むしろエピソード4にさらに深みを与えている。話に無理がなく、ターキン総督やレイア姫もCGでそっくりに再現されていて、スピンオフにありがちな浮いた感じが全くない。ラストの戦闘シーンがそのままずっと続いたまま、ダースベイダーも迫る中、名もなき兵士から兵士へとデススターのデータが手渡されてレイア姫の元へ。エピソード4の直前がエンディングという見事な終わり方。今作自体も面白いが、本流のエピソード4にも無理のない辻褄が合ったテイストを与えているのがとても良かった。設定や話の作り方がドラゴンボールZスペシャル版『たったひとりの最終決戦』に少し似てる。これも名作だね。