dw821memories’s blog

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【映画感想】日本統一10

 いきなり侠和会幹部が些細な事で右翼を射殺する!回を重ねるに連れてどんどん殺しのハードルが低くなってきている。右翼団体憂国義勇党)が『北斗の拳』の野盗のような喋り方、立ち振る舞い、イカれた悪役全開の雰囲気を醸し出しているのが面白い。侠和会山崎組はそのトラブルを逆手に取り四国に乗り出すのだが、香川の高松にカタギになった菅谷謙太がちょうど現れる。うどん屋の出前の仕事、似合ってる。菅谷を破門にした氷室とて先の先を考えての事。感情的すぎる菅谷はあの稼業には向いていないかもしれない。あのままだとゴッドファーザーのフレドみたいになるかもしれん。それを見抜いての事だったかもしれない。

 氷室の兄弟分の仲裁により双方手打ちが決まったにも関わらず右翼団体はまたまた勝手に暴れ出す。報復の連鎖の末、なんと侠和会舎弟頭尾本明良がいきなり頭をハジかれてしまう。今まで味のあるキャラクターで存在感があった尾本が即死、川谷雄一「こうなったら高松だろうが四国だろうが皆殺しにするぞぉあ!」、こういう衝撃的な展開がいい。で、その後、右翼団体を仕切っていた高松のヤクザ組織の親分が氷室らによって取られてしまうのだが、実はその親分はほとんど被害者。最初のトラブルも手打ち破りも右翼団体リーダーが勝手に暴れ出した事だし、完全にトバッチリを食らった模様。

 その後、氷室蓮司は山崎組組長に、そしてついに直参へ。思いのほか出世が早い。もう少しゆっくり描かれているのかと思っていたのだが10作目にしてもう本家入り。田村悠人は氷室の後釜の川谷組組長へ。みんなどんどん出世していく。まだまだ続く、次は『日本統一11』。