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【映画感想】ロッキーVSドラゴ ROCKY IV

 15年振りぐらいに映画館に行ってきた(ロッキーザファイナル以来)。久しぶりすぎる映画館の為か妙に緊張してしまい、途中でトイレに行きたくなるんじゃないか?とか余計な事を考えてしまった。客層は20代以下の若い人は一人もいなくて、全員が中年以上の方のみだった。『ロッキー4』はもう35年前。当時から随分時間が流れていろんな想いが重なる。たぶんみんなそんな気持ちを抱きながら観ていたと思う。以下感想、劇場で一回だけ観たので細かい部分は違っているかもしれない。

 冒頭が全く違う。『ロッキー3』のクラバー戦の敗北から始まり、アポロとのシーンが描かれる。この場面は『ロッキー3』と全く同じかもしれない。クラバー戦勝利の後、『ロッキーvsドラゴ』のテロップが流れるのだが、ここでいきなり嬉しいサプライズがある。オリジナル版でカットされていた『The sweetest victory』が流れ出す!!この前書いた『ロッキー4』の感想でこの曲のカットに触れたけど、今回、35年振りの今作で大事な最初のオープニングで挿入されてる!!僕はテンションが上がった!たぶん他のロッキーファンも同じように感じたに違いない。

 前半のシーンでいくつか追加やカットが多かった。すぐ分かったカットシーンはロボット、エイドリアンの結婚記念ケーキ、ポーリーの誕生日祝い。追加はアポロとの会話で、その中でドラゴとのエキシビジョンは最初にロッキーの元にあったと明かされる。その後、エイドリアンとの会話も少し追加があった。前半シーンに追加が多くて、その後のシークエンスは殆どオリジナル版と変わっていなかった。『ロッキー4』のテイストは全く変わっていない。ひょっとしたらノリノリのミュージックシーンに変更があるのかと思っていたのだがそこは全く同じで安心した。全体を通しての一場面や台詞の少しの変更や追加が多かった。アポロvsドラゴの1Rでアポロがスリップしそうになるシーンがカット、その後アポロがダウンするのだが、このシーンはオリジナル版にあったかな?ちょっとあやふやだ。アポロの葬儀でロッキーの「チャンスをくれたのはお前だけ」など熱い台詞が追加。ボクシング連盟との会議も少し追加。ロシアに飛び立つ前にエイドリアンとの会話も追加。オリジナル版では理解が得られぬまま出発の感じだったが、今作では深い部分ではお互い理解し合えているという描き方だった。

 ソ連に着いてからの一連の流れはオリジナル版と全く同じ。ノリノリのBGMでのトレーニングシーンに僕が気が付いた変更はサンドバッグ打ちと高速縄跳びが挿入。一瞬のシーンなのでひょっとすると違っているかも。ドラゴとの死闘、1Rでロッキーがスリップ気味にダウンするシーンが追加。2Rでロッキーの右がドラゴの瞼をカットする僕のお気に入りのシーン、果たしてどうなっているのか期待して観ていた。映画館に「ドッボォファ!!」と大迫力の効果音が鳴り響いた!!お気に入りのシーンはさらに明らかにパワーアップしていた。期待していたシーンがさらに磨かれているとなんか嬉しい。

 死闘が終わった後のラストでオリジナル版と全く違うシーンがある。明らかにゴルバチョフをイメージした国家元首は試合後、怒って席を立ってしまう。オリジナル版は立ち上がりロッキーに拍手する。全く違うシーンがちゃんと当時に撮影されているんだと思った。いろんなパターンが撮ってあるんだな。試合終了後、少しだけロッキーがドラゴに寄り添う場面が追加。ロッキーが息子に「メリークリスマス!」と言うオリジナル版と違い、少し重みがあった。

 思っていたよりも大きな変更点はなく、全体の流れはオリジナル版と同じ。細かいカット割りやシーンの削除や追加を比較するのもいいかもしれない。映画館で観たためか、音がとても良かった。記者会見のシーンでのカメラのシャッターの音が周りのスピーカーから別々に鳴ってきて臨場感があった。何より『ロッキー4』はノリノリのBGMが売り。大迫力のミュージックシーンは映画館でしか味わえない。どうやら短期間の上映になるところが多いらしい。今しかない!!