dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】日本統一7

 大和会会長からの詫びと思われる電話を着信拒否、ついに大阪と戦争開始!!ストーリーの展開が思いのほかあっけなく進んでいった。氷室も田村も大和会周辺の組織に強引に盃を受けさせて一気に勢力を拡大していく。大阪は知略戦。仮病で病院に逃げた大和会会長だが病室で命を取られそうになった途端、引退、解散!戦争終結。その後、戦争のきっかけを作った信闘会残党の岩田を取った方が若頭、氷室蓮司は知略により居所を掴み、甥の菅谷謙太が岩田を取る。一つ気になったのはタマを取った菅谷謙太はムショに行かなくてもいい設定なのだろうか?今まではその辺りはしっかりしていた。誰かが身代わりに入った設定なのだろうか。

 氷室率いる川谷組が勝利を収めるのだが、その後、敗北した三上組が川谷組にちょっかいを出し、さらにそこでまた菅谷謙太が挑発にのってしまい車で三上の組員を轢き逃げする。たぶん死んだ模様。菅谷の暴走は度々起こる。龍征会時代には侘びを入れる寸前に対立していた三上組組員を殺しかけたり、三上組時代には山崎組のシマを横取りしようとしたり(この出来事が大宮和也の後の暴走に拍手をかける)、今回も川谷と三上は絶対にやり合うなと親同士の約束があったのにも関わらず暴走し氷室を困らせる。氷室や田村はギリギリの所で考えながら暴れているのに対し、菅谷はその場の感情での動きが目立つ。轢き逃げの件も罪状には触れられていない模様。やはり氷室の甥という事なのだろうか。

 後半、氷室蓮司vs田村悠人の熱いシーン。氷室「お前を殺せるわけないだろう!」、田村を思いっきり殴り飛ばして仲直り。田村は敗北の責任を感じ三上の盃を返そうとするが、なんと三上哲也は隠退を示唆。三上組二代目は田村悠人に。その後、侠和会若頭となった川谷雄一は三上組を吸収合併(氷室と田村を親子結縁盃)、一件落着。7作目にして初めてキリのいい終わり方をした。

 ちょっと展開が早いというか急に話がまとまり過ぎた感じがある。あと数話ぐらい氷室と田村の対立だったり、川谷組vs三上組との争いが描かると思っていたのだが一気に収まってしまった。しかしこれに勝手な解釈をするなら、一連の流れは実は川谷雄一の「絵」だっのかもしれない。『龍が如く0』の桐生と錦山のように。親は先の先の先まで読む。氷室が山崎組に入れば大宮に心酔している田村は反発するだろう、しかし別々の組で必死に競争して稼いでくれるだろう、たぶん氷室が勝つだろう、そうなっても氷室は田村を決して殺せないだろう、そして和解して三上組も傘下にできるだろう、と。その「絵」は既に川谷雄一によって最初から出来上がったいたかもしれない。そして見事なまでに氷室蓮司と田村悠人は思い描いた通りに動いてくれた。最後に川谷雄一が侠和会若頭になって白いスーツを決めて歩いて来たのを見た時、僕はそう思った。

 次は『日本統一8』、順番に観ていく。