サン電子が「SUNSOFT」ブランドを復活するというニュース記事を見た。
サンソフトについて、今でも忘れられないちょっとした出来事がある。それは今からもう30年以上前、自分が子供時代に遡る。ある日、僕は
サンソフトの
ファミコン版「
バットマン」を買ってもらった。で、途中のボスがどうしても倒せなくて行き詰まった。このブログを書く前に
ファミコン版「
バットマン」を少し調べた。100%間違いない。それは4面の二つの四角の固まりが動き回るボスで、これが倒せなかった。そんな中、仲の良い友達の住んでいるすぐ近くに、偶然にも、
サン電子に勤めている若い男性の方が住んでいた。ボスが倒せない事を友達に話したら「その人に聞けばわかるんじゃないか」となった。何となく、大人の男性に話しかけるのは勇気がいるので僕は「別にいい」と言ったが、その後、友達は本当に聞きに行ってくれたらしく、「暇な時に教えにいくかもしれない」と話してくれていたらしい。結局、すぐに別の遊びや他のゲームに変わって、それ以上の進展はなく、その出来事はそれで終わった。実際、その
サン電子の方がゲーム制作自体に携わっていたかどうかなど深くは知らなかったし考えもしなかった。ただ単に、
サンソフトに勤めている男性がいるからという理由で、子供ながらの単純な行動であったと思う。
ニュース記事の中で
サンソフトは元祖
クソゲーを作ったとあったがそんな事はない。「
ルート16ターボ」、「いっき」は友達の家でよく見かけてそれなりにキレのあるゲームで面白かった。僕は「
アフターバーナー2」が大好きで当時デパートのゲームコーナーによく置いてあって、連れて行ってもらった時に一回だけ遊んでいた。その
アフターバーナーを
ファミコンに移植したのが
サンソフトで、予想通り、アーケード版とはまるで迫力の乏しい出来であった。でも冷静に今見ると、
ファミコンという限られた性能の中でよく頑張って作ってあるかなと。「
バットマン」のグラフィックは相当レベルが高い。動きも滑らかだった。
サンソフトのゲームはグラフィックがなかなか綺麗で、面白いゲームも多く、当時のハドソンや
ナムコや
コナミには到底及ばないものの、中堅メーカーであった。
サンソフトは断じて、
クソゲーメーカーではない。
ファミコン全盛期、
クソゲーはそんなもんじゃなかった。よくこれで発売できたなと思える名前も思い出せないゲームが山ほどあった。そういうゲームこそ本当の
クソゲーで、
サンソフトのゲームはそれなりにしっかりしてたぞ。
「SANSOFT」のリスタートに注目だな。