dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】日本統一

 つい最近、レンタルビデオ屋で『日本統一』を初めて知った。よくもまあ50本以上もシリーズ化されているものだと思ったが、その時は借りなかった。そしてその後、10年以上の愛読雑誌『実話ナックルズ』の最新号にちょうど日本統一が特集されていた。記事によると相当の人気があるみたいだ。僕は全く知らなかった。これはもう観るしかないと早速、第一話を借りてきた。
 
 最初のロシアンルーレットの場面が面白い。いきなり道具を取り出して、氷室の運試しの一言でさりげなく始まり、相手までその気にさせる。いかにもヤクザ映画っぽい。その後、その組の本部に追われて横浜から神戸に移る氷室と田村。そこからが早い。早すぎる。しばらく神戸に腰を据えると決めた直後、不良に喧嘩を吹っかけて金を巻き上げ、その時に偶然、侠和会の組長と出会う。その組長に憧れる田村、それに対して氷室は侠和会よりでかいものを作る」とあっという間に決めていく。次の瞬間に龍征会の看板と事務所のシーンに突入する。行動力がすごい。さらに組員集めで暴走族や不良にわざと喧嘩を売って仲間を増やしていく。集めた仲間数名と一列で肩で風を切って歩くシーンが面白い。組立ち上げは映画の時間で僅か数分の出来事である。組織の立ち上げはあんなにもうまく行くものなのだろうか。勢いがある。
 
 その後、横浜のメンバーが合流してからも状況の変化が早い。侠和会の定例会でまだ愚連隊もどきの龍征会が話題になってしまう。目をつけられるのが早すぎる。で、潰せという話になる。氷室が侠和会に詫びを入れるかどうかの中、氷室の甥が「一人殺してきました」と事務所に帰ってくる。褒める田村と悩む氷室。面白すぎる。侠和会と乱闘の末、田村は刑務所に、氷室率いる龍征会は対立していた侠和会の傘下となる事で和解する。ここからが始まり、プロローグという感じで終わる。
 
 ヤクザ映画は人物や組織の位置付けが少しわかりにくい。整理しないとストーリーがわかりにくくなる。まず侠和会という本部がある。そこに所属する直系の組がいくつもある。その直系の若頭(No2)も自分の組を持っている。さらにその下に組があり、今作での龍征会はその位置付けとなり終わる。侠和会>直系上田組>三上組龍征会。最初はどうしても肩書きが長くなる。ここからどう上り詰めていくか。というか、ナックルズによると今の時点でもう氷室は侠和会の若頭らしい。さらにどんな熱いドラマがあるのか。もう順番に観ていくしかない!!