dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】日本統一57

 事件の収束が早くて少し分かりにくい。中森組組員が謎の麻原マーチに襲われた後になぜか黒幕側に取り込まれてから一気に予定調和的に話が進む。謎の麻原マーチは黒幕側の人間で、その黒幕は破門寄せ集めヤクザを集めたハガネ会という組織で、その組織に所属するナイスミドルというあだ名の男がチンコロ野郎の正体。さらにそのナイスミドルの件を氷室が警察のサハラに聞くと「ひょっとするとあいつの事かも」とすぐさま一瞬にして身元が繋がっていく。話の収まりが早い。元々、七人会との対立を描く予定が渡辺裕之が突然亡くなってしまった為、急遽ハガネ会の絵図という話に切り替えられた可能性もある。神経質の松宮警部がいい味を出していて、妻の浮気を気にして発狂して、遂にサハラと殴り合ったりでもうメチャクチャになっていって面白い。

 丸神会迫田組は出てくると必ず渋い存在感がある。迫田組組長迫田常夫(中野英雄)のイメージはかなり古いが「愛という名のもとに」で上司を殴っていきなり自殺する役、「特命リサーチ」の頼りないエージェントが強く印象に残っているが、いつの間にか貫禄のあるヤクザ役が様になっている。さらに田村悠人の友達?の迫田組若頭岩尾英輔も素晴らしい存在感がある。今作のラストでハガネ会にボコボコにされて、取り押さえられて、最後は撃たれて確実に死んだと思われるがよく分からない。悲壮感のある岩尾の立ち振る舞いが素晴らしい。侠和会vs迫田組の抗争が早く観たい。