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【映画感想】日本統一外伝 山崎一門7〜小さな恋のヤマザキ〜

 今作の主演の山村義明(川崎健太)が素晴らしい存在感を放っていた。超イケメン(今作では彼のアップのカットがたくさんあるが、本当に超イケメンだ)で不良だが実は奥手でアニオタという設定がバッチリ決まっていて、随所に入る露骨な下ネタもタイミングや間合いが上手く、笑えるシーンが沢山あった。中島勇気が山村の初恋の女性と一緒に働いている喫茶店のおばさんを思いっきり茶化す場面も面白く、出演女優に少し申し訳ないと思える程酷い台詞や場面もあったが、こちらも間合いが決まっていて面白かった。風俗嬢が中島に「氷室さん」と近寄って来るシーンも面白い。今までの外伝、本編も含めて、笑いの構成が一番洗練されているように感じた。山村の超イケメンだが少し神経質なオタクの見せ方が上手く、キャラクターの魅力がより一層惹き立たされた作品だ。

 ストーリーの構成も中々良くて、最初はコミカルな場面がずっと続くのだが後半には初恋の人に実は彼氏がいて泣ける場面、自分の気持ちには正直になったほうがいいような考えさせられる場面もあり、起承転結がしっかりしていた。初恋の人との別れという少し泣ける場面の後、事務所に帰った山崎メンバーがセンズリをやっていると思わせ、氷室蓮司が「ここで一体何やってんだ!」と蹴りをぶちかます場面もタイミングが良くて面白い。笑いでしっかりと締めくくる。コミカルな山崎メンバーのノリや、笑いの絶妙なタイミングがマッチしていて、日本統一特有のユーモア感が洗練されつつある。