dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】日本統一42

 今作はとても話が込み入っていて複雑。茨城の建設利権では早い話、丸神会が土地の権利を持っていてそれをどうやって手に入れるかなのだが、いきなり登場人物が沢山出てきて少し難しい。糸中建設と広川観光は仲間。関山ハウスの新日本建設はライバル。土地の所有者は羽田正夫(普通の一般人)、弁護士が間に入って話が進んでと、虎雄が混乱する場面があるように敢えて難しく作ってあるようだ。横浜の丸神会中森組も内部分裂が起きかけていて、それぞれの組織の組長や若頭が新たに登場し、さらにその組の下の若い衆も登場し「俺たちはいつまでも仲間」と友情を誓い合う仲であるのだが、新たな人物が一気に増えてくるのでしっかり観てないと誰が誰やら分からなくなる。極め付けは土地名義詐欺の主犯が内村デイブ(テロップ表示)という人物らしいのだが、物語の中では内野と呼ばれる人がすぐに出てくるため、少し後になってからそれがテロップミスだと気が付いた。複雑な話の中でテロップミスが起きている為に益々難しくなってくるのだが、そこに奇妙なユーモアすらも感じる事ができた。

 迫田組岩尾が田村悠人をそそのかす場面はあんな事(氷室蓮司が金を立て替える)で亀裂が生じるはずはないとすぐに感じたのだが、後半で一瞬、氷室と田村が喧嘩するそぶりを見せた時、緊張感があった。氷室と田村は再び『日本統一7』の時みたいに大喧嘩した方が面白くなると思う。丸神会迫田が急速に力を付けてきていて沖田らが追いやられていく展開は中々面白い。山崎メンバーが謎の銃撃真っ最中で『日本統一43』に続く!!