川谷雄一の家で蟹を食べながらソープランドの話で盛り上がる。三上も同席し軽いノリで、かつて氷室田村が川谷三上の次期若頭問題で大喧嘩したのが無意味に思えてくる。川谷の家庭が描かれ始めた辺りからさらにソフトムードにシフト。日本統一初期に氷室の家庭が少し描かれていたのが途中でなくなったのと逆の動き。北陸には加賀にしかソープはないらしい。
今作では携帯でやり取りする場面がたくさんあって氷室が丸神会の沖田にも電話をかける。敵同士でも電話番号は教え合ったりするものなのだろうか。菊村重政が川谷の用心棒のスマホを奪って声真似で見事に騙すのはちょっと無理がある。三上哲也が車で追跡中にスマホが充電切れるのは面白い。ちなみに車の中はソケット充電器が便利だ。スマホが完全に普及して物語の世界にも当然反映されているのだが、これによってあらゆる登場人物の距離感が近づきすぎてしまう懸念もある。
川谷雄一の妻ミナミが菊村に拐われて助けに行くというまさにドラマチックな展開。「作戦変更〜」と見事な悪役に成り下がった菊村が結構いい味を出していた。ラスト、氷室田村川谷の一斉射撃で蜂の巣状態の上に転落、グチャグチャになって死んだと思ったら死体が消えてる！？なんでこうなった？続きは『日本統一39』を観るしかない。
