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【映画感想】ジグソウ:ソウ・レガシー

 新章『ソウ』と聞いていたのでスピンオフやリブート的な作品と思っていたのだが時間軸やストーリーは今までのシリーズから完全に繋がっている。すなわち今作は紛れもなく『ソウ8』と呼んでも差し支えない作品である。
 
 物語はジグソウの死から10年後、時間軸は現実とほぼ一致している。で、なぜか再びジグソウのゲームが始まる。今回は過去に悪事をした男女5人が納屋に閉じ込められゲームスタート。1人目電動丸鋸で頭がスライス、2人目首に毒注射、3人目巨大ミキサーに巻き込み、シリーズ恒例の無惨な死に方で迫力があって面白い。さらに今作ではゲームの犠牲者が街中で順番に発見される。何者かが納屋から遺体を持ち出したか?そして遂に驚愕の展開が待ち受ける!!最後の2人のゲームで死んだはずのジグソウ登場!!勿論、演じるのはトビンベル。ジグソウ完全復活!!一体全体どうなってんだ!?『ソウ3』でチェーンソーで首を深く切られたはず、しかし首に傷後もない。双子という設定か、それともあの時遺体がすり替わっていたのか?僕は色々考えながら観ていた。シリーズをずっと観てきた人なら釘付け興奮間違いなし!
 
 ラストで『ソウ4』ばりの展開が待ち受ける。つまり、納屋のゲームは10年以上前の出来事って訳(ジグソウの記念すべき最初のゲームらしい)。で、外の出来事は現在という訳。それが完全に同じ時間軸で動いているように編集された作りって事。では外で出てきた死体は何かというと、外(現在)でも密かに同じゲームが意図的に行われていてその死体が上がってきたという話。しかし現在のゲームで計画的に集めた似た人物が順番に過去と同じ死に方をするのはあり得ないし、そもそも現在で過去と全く同じゲームをする意味付けが物語の中にほとんどない。最後の説明のシーンはハロランに対するものではなく観客にとってのものになっている。物語の中ではなく観客にとって意味のある描き方である。その辺はあまり深く考えない方がいいだろう。ゲーム主催の黒幕は10年以上前(初代ソウよりも前)の納屋のゲームで頭をスライスされて死んだと思われていた人物で検視官ローガン。スライス寸前に実はジグソウに助けられていた。その後ジグソウ側の人間となるのはアマンダやホフマンやゴードンと同じ流れ。ジグソウ側の人物が後からどんどん増えていく。ローガンが実は1番最初のジグソウの弟子だった事になる。
 
 やはり『ソウ2』でジグソウを表に出すのが早すぎたと僕は思う。ジグソウは回想シーン以外に出来るだけ表には出さず、初代のように謎のキャラ設定のままの方がその後のストーリーに柔軟性と深みを出せたと思う。シリーズを重ねるにつれてもうジグソウは死んでいるのか生きているのかすらも分からなくするとか。ただ『ソウ2』の時点でまさかここまで長いシリーズになるとは考えなかっただろうし、後から振り返ってみて思う事でもある。
 
 次は『スパイラル:ソウ オールリセット』。2023年にさらに新作が公開との情報あり。まだまだ続くようだ!!