dw821memories’s blog

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【映画感想】バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3

 前作同様、時間軸の整合性についてはあまり深く考えなくてもよいと思う。1955年のドクはマーティを1885年に送るのだが、現在のドク(1885年で再開するドク)はその出来事を知らない。タイムトラベルによって歴史は上書きされ続けていく設定だから、少なくとも改変された時点でドクも過去の出来事を知らないとおかしい。1955年のドクと現在のドクが別々になってしまっている。クララがドクの墓を建てた設定がちょっと分かりにくいが、つまりドクが1885年に行った時点でクララは崖から落ちずに済み生き延びれたという事。そこからさらにマーティが1885年に行ってさらに改変してドクも助かるという事。これで辻褄が合う。

 今作はタイムトラベル物なのだが前作よりも行ったり来たりせずに殆ど西部時代だけで話が進んでゆったりした雰囲気があり、さらにドクがその時代の女性と恋に落ちるというストーリーなのだが、これがとても良かった。科学の事しか考えていなかったオヤジが恋に落ちてその時代に残りたいと言い出す。マーティが逆に説得する立場になる。最後の機関車のシーンで追いかけて来たクララも未来に連れて行こうとしてホバーボードに乗ったドクがクララを抱き抱えたらもうデロリアンには向かわずにそのままスーッと離れて行く。このシーンがもう最高で、切なさを残したままこれで終わりでも良いと思えた。現在に戻ったマーティは過去で幸せに生きていたドクやクララの写真やメッセージなどを見つけるとか。1885年にタイムマシンを作るのはちょっと無理があるし、ドクはタイムマシンを自分の欲望の為に使ってはならない、危険なデロリアンは破壊すると言っていたからそのままもう過去にいた方が良い終わり方だったかもしれない。エンディングは徹底的にハッピーエンドにしたかったらしく、タイム機関車に乗って現れるドクは最初から決まっていたらしい。「未来は白紙だ」と言い残してどこかに去っていく。爽快感と感傷的なムードが入り混じっていてとても良い終わり方だった。

 今頃やっとこのシリーズを全て観た。もっと早く観ておけば良かったな。ブルーレイ版の特典はボリュームがあって番外編のバック・トゥ・ザ・フューチャー ライドも収録されてる!