dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】ゴッドファーザー PARTII

 3時間20分。2時間ぐらいで画面が暗くなり「INTERMISSION」と表示された。昔の長い映画では途中休憩があったらしく、初めてこの表示を見た。今まで観た映画では一番長かったかも。前作よりさらに話が複雑で所々わからないシーンがあった。前作同様、説明が省かれていているシーンが多い。過去編と現代編が交互に展開し、過去編はとても分かりやすかったが、現代編はテンポが速く、難しかった。1回目でざっと観て、2回目はブルーレイ版の音声解説で観て、3回目は少し調べたりしてから観た。3回観て、やっとほとんど分かった。

 1回目で観てよく分からなかったシーンがある。女性が死んでるシーンは誰に殺されて何の為に死んでいるのかよく分からなかった(マイケル側に密かに殺されていて、対立していた議員をわざと事件に巻き込ませて、それを黙ってる代わりに味方にするため)。キューバでの展開も、会話の次のシーンからいきなり殺し屋がギャングボスの手下を殺害し、その後すぐに兵隊が乱入してきて殺し屋が撃たれるのはどんな状況かよくわからなかった(最初何がなんだかよくわからなかったが、キューバの出来事は当時実際に起きた政変と重ねて描写されているらしい)。公聴会で自分の兄が出てきた途端、フランクは発言を撤回しだすのは何故か(マイケル側に命を預けられていると思わせる描写らしい)。フランクはなぜ自殺したのか(トムが直前の会話でそれを促していたらしい)。
 
 印象に残った場面はカタギのビトコルレオーネが裏稼業に入るきっかけとなった出来事。友人のクレメンザが絨毯をプレゼントするからと誰かの家に一緒に取りに行くのだが、実際にはそれはただの盗みである。その道に入るきっかけが後の部下であるクレメンザである所が面白い。マイケルの兄フレドが、今緊迫状況であると知っていながら、簡単に自分が敵と繋がっていたとわかる内容をベラベラ喋るシーンも面白い。口が滑っている事にすら気がつかないフレドの馬鹿さ加減がよくわかる。口が軽い人はどこまでも軽く、自分が口を滑っている事すらも気がつかない、こういう事態は現実でも度々起きるので注意が必要だ。
 
 解説によると、続編にナンバリングを付けるのは今では至って普通だが、当時は前例が殆ど無かったとの事。ナンバリングの元祖らしい。ストーリーは最初から最後まで暗く重くてさらに複雑で、万人向けではないと感じた。しっかり腰を据えて観るような映画だと思った。ちょっと疲れる感じがする。
 
 回想のラストシーンはやはりゴッドファーザーが出てきて欲しかった。出演契約が難航したらしい。撮影当日まで粘ったとの事。俳優はいろんな理由で出演を拒否する事が結構あるみたいだ。だけど特に大作映画の出演をわざわざ拒否するのは単純にもったいないと思うのは自分だけだろうか。もちろん、理由はあるのだろうが。
 
 PARTⅢも観たら感想書く。