大宮和也、哀しすぎる男。氷室が親を変えるかもしれない話がどうしても納得がいかない。しかもそれは会長からの指示で親の三上と川谷も話し合い済みにも関わらずだ。大宮にとって親を変える事は極道として全く筋の通らないことらしい。不器用すぎる男、大宮和也。熱い気持ち故に空回りする男、現実でもたまにこういうタイプ、見かけないだろうか。三上と大宮のワンカットで長い台詞が面白い。氷室の後釜に「ワシも次は田村かと思っとたけだありゃあ!!!」怒鳴り合い、本物の喧嘩みたいだ。
今作では人物像の背景が少し詳しく描かれていた。昔、氷室の実の父親が山崎組組長の川谷雄一と関わりがあった事。三上と大宮は古くからの兄弟分で、今の氷室と田村のような間柄であった事。暴れる大宮を三上もそう簡単には切り捨てる事はできない。
後半、氷室vs大宮のバトル。ハジキの撃ち合いでお互いに「なかなかやるじゃねえか」と認め合ったと思いきや、氷室のピンチで駆けつけた三上&川谷により頭をぶち抜かれてしまう。大宮は存在感があり、和解するなどして本作の主要キャストになるんだろうと僕は感じていたが、あっけなく死んでしまい、結構衝撃を受けてしまった!先が読めない!
ラスト、兄貴分の大宮が氷室らに殺されたと知った田村悠人が刑務所から出所。迎えに来た氷室の甥をいきなりおもいっきりぶん殴り、「蓮司のとこ連れてけっ!!!」次は『日本統一6』、メチャクチャ面白くなってきた。スタッフロールの音楽、いいね。