dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】日本統一40

 今作は久々の重厚で熱き哀しき漢達の物語。さらに今までの日本統一の中で最も銃撃戦が続く。クーデター失敗で辰巳、菊村が自爆覚悟で突っ込みすぎた。三田会長を日本一の親分にしたいという熱い志だったはずの辰巳、菊村の大暴走が遂に終結。ヤクザだけではなく善良なカタギと極悪人のカタギが出てくるようになり、侠和会が勧善懲悪の立場で行動を起こす流れも強くなってきた。外伝のようなコミカル要素は少なく、本編としっかり区別されている。

 今作で光っていたのは丸神会会長三田太源(菅田俊)。回を追うごとに演技の凄みが増している。歩き方にも味があるし、表情もいい。ガラガラ声も趣きがある。辰巳、菊村の命を守って欲しいとお願いする時の優しげな目つき。そこからラストシーンで辰巳にトドメを刺した三田の哀しみ、深み。重いものを背負っている漢達の心情がストーリーも良いのだが俳優の演技も素晴らしく物語に拍車を掛けてくれる。丸神会が到底一筋縄ではいかない事が伝わってくる。日本統一メンバーはみんな演技力が素晴らしいが特に三田太源がいい味を出してきた。ラストシーンの氷室田村が三田を庇いながらの早撃ちもカッコ良すぎる。

 今作は久々にキリのいい終わり方。次は何が始まるのか。外伝と本編は発売順に観ていく。