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【映画感想】ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

 話の推進力がやや弱く感じた。エピソード4より過去を描いていてお馴染みのキャラクターが出てくるのだが、当然彼らはどんな場面が起きようとも死ぬことはない。ハンソロのイメージも今まで通り。いっそのこと、主人公ハンソロを全く別のイメージで描いても良かったかもしれない。新三部作の話の推進力は心優しいアナキンが何故ダースベイダーになってしまったのかに尽きる。もし最初から悪ガキだったら面白くなかっただろう。どうして変わったのか、それが推進力になっていた。例えば、若い頃のハンソロは誰とも会わずに町の片隅で機械をいじっていて引っ込み思案の暗い青年にすれば、どこでどう変わるのか、それが話の最大の推進力になる事は言うまでもない。

 今作ではお馴染みキャラの初めての出会いや場面が上手く描かれていた。チューバッカが初めてファルコンの副操縦席に座った時にテーマ曲が流れて胸熱シーンで盛り上がる!L3という女性型ドロイドもいい味を出していた。

 次に何が起きてもメインキャラは決して死なないのだけれども、そういった部分を補完する意味でも今作で話の推進力を担っていたのはハンソロの彼女のキーラだ。キーラは後のシリーズでは出てきていない。真っ先に思い浮かぶ結末は色々あった末、彼女が死ぬ事だろう。キーラがハンソロのサイコロのアクセサリーを持ったまま離れ離れになるから、後で必ず二人は出会うと予想できる。3年後に偶然出会った彼女は雰囲気が変わっていて、何があったのか、この先どうなるのかが気になる。これが今作の最大の推進力になるのだが、最後は死にはしないものの結局帝国側に行ってしまい去っていってしまう。切ない終わり方がとても良くて、続きが気になる。その途中でダースモールが出てきて一瞬時系列が混乱してしまった。今作ってエピソード1より前の過去だったか?そんなはずはない。後で少し調べた結果、ダースモールはあの時死んでいなかったとの事。すごい生命力だ。

 ラストシーンでベケットが撃たれるのだが、てっきり後ろから帝国軍にやられたとばかり思っていたのだがハンソロの早撃ちだった。ベケットが死ぬ理由がいまいち描き切れていないような気がする。裏切る事を計算に入れてハンソロが裏の裏を取った作戦だったはず。あそこは一旦仲直りする場面では?

 盗んだブツが偽物だと思わせておいて実は本物だったという下りがたぶん『ミッションインポッシブル』にもあったと思う(ゴミ箱にテープをほかるような場面、違うかもしれない)。これなんか似たシーンがあったと思って最初思い出せなくて、もやもやして思い出せなかったけど思い出せた!