dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】ロボジー

 堀江貴文の著書『刑務所わず』で、刑務所内で放送されたらしい『ロボジー』が受刑者の間で評判が良かったとのこと。僕も借りてきて観てみた。

 面白かった!展示会直前に二足歩行ロボットが壊れてしまった技術社員3人がそれを誤魔化すところから始まり、コミカルでキレのいい展開が良かった。ロボットの中に入る事になった頑固な爺さんが勝手な事をして事件になっていく。展示会で勝手に踊り出す、それでバレたと悩む社員3人、次も頼むとお願いしたら今度は言いふらすと脅す、爺さんの話は誰も信じない、また手伝う、とストーリーが軽やかに発展していく。1番印象に残ったシーンは白バイに先導されていく場面。爺さんが手伝わない事を悩んだ三人が車で崖に突っ込もうとした時に職務質問されて道に迷ったと言い訳をし、ならば会場まで先導するとなり、途中で爺さんとバッタリ会って助けを求め、そのまま会場入りする。全く計画してないのに、いかにも仰々しく警察に先導されて入場しましたと、わかりやすくてユーモアがあった。爺さんも段々と態度がでかくなり、注意されても「誰のおかげで今こうしていられる」や「トイレやりやすいように開け易くしとけよ」など、ロボットの格好のまま頑固な会話をする所が面白い。イベント会場で頭部を開けてしまい、ついにバレたと思いきやそこはコスプレ会場でそれが本物だとは誰も気にしないシーンも面白い。展開にキレがあった。会社説明会に来た追っかけファンの理工学部の生徒を「バレるのがやばい」という理由から「君はロボットに向いてないから辞めたほうがいい」と突っぱねるシーンは映画の中とはいえ、かわいそうだった。

 ラスト、捏造がバレかけて記者会見を開く事になる。この大ピンチはどうなっていくのか、どう切り抜けるのか。またまたどんでん返しがある。僕は最後まで予想出来なかったぶん、楽しめた。なるほど、その手があったか。

 頑固な爺さんが『教祖誕生』を思い出させた。『ロボジー』はそれをもっとソフトにした雰囲気で和やかさがあり、誰にでも薦めやすい作品だ。