dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【雑記】ビーチボーイズ続編制作熱望

 ビーチボーイズは僕が1番好きなテレビドラマかもしれない。もちろんDVDボックスも持っている!放送が終わった数年後の昼にやっていた再放送で何気なく観て、てっきり恋愛ものかと思ったらそうではなく、熱い友情もので爽やか全開の作品である。

 
 好きなシーンがたくさんある。初回、偶然海の町で出会う広海と海都。だが二人は一度すぐに別れる。その後、海都が再び電車でダイヤモンドヘッドに訪れようとするのだが、その車窓から広海の姿を発見する。その時の海都の「あいつもいるじゃないか!」というビックリしたあと笑みを浮かべる表情が良すぎる。少し名残りを残して別れた友との再会である。そこから一夏の爽やかな物語が始まる。
 
 春子の子供が遊びにくる回もいい。事情により子供は春子が実の母親だという事を知らない。母親だと打ち明けるべきだと主張する広海と関係ない派の海都。冷たく思える関係ない派の海都も実は深く考え抜いての意見。二人は衝突する。広海は「エリート同士でわかりあって丸め込まれたのか!」とつい暴言を吐いてしまう。殴り合い寸前の大喧嘩に発展する。その後、春子が現れて「私の事でケンカするなら私を取り合う時にしてくれない?」と決め台詞を放つ。口元に笑みを浮かべる広海と海都。カッコ良すぎる。他人の家族の事でも真剣に考えて大喧嘩し合えるぐらいの熱い二人なのだ。
 
 なんと言っても最終回が良すぎる。そもそもなぜ海都はダイヤモンドヘッドにやってきたのか。社長の死や自分の海(このドラマでは生きる目標を海に例えてる)がわからなくなって深く落ち込む広海。そこに海都が現れてついに本音をぶつける。自分が来た理由は実は広海だった事、広海と同じ経験をしてみようと思った事、でもゼロからのスタートが怖かった事。海都の熱すぎる想いは完全に広海の闇を追い払った。ラスト、自分達の海を探すためにダイヤモンドヘッドを旅立つ二人。車に持たれながら名残りおしそうに「じゃあな」の一言で別れる。振り返らない。ひょっとしたらこの二人はもう二度と会わないかもしれないと思わせる終わり方であった。このまま最強の二人をずっと見ていたいという気持ちが強く残る、そんな終わり方でもあった。
 
 最近、かなり前の作品の続編制作が増えているような気がする。マトリックスターミネーター2トップガン、派遣の品格など。そんな中、僕はビーチボーイズの続編制作を熱望する一人だ。何より、主要キャストが25年経った今でも第一線で活躍していて、特に熱い二人を演じてくれた反町隆史竹野内豊があの時と変わらない清々しいイメージだ。
 
 もしも続編があるなら、ファンならたぶん同じような事を考えるだろうが、勝手に俺もストーリーを練ってみた。まずそもそもビーチボーイズにはスペシャル版の続編がある。大旋風を巻き起こしたビーチボーイズはファンの強い要望もあったのだろう、わずか半年後にスペシャル版が放送された。内容もなかなか良かったのだが、ドラマ版の続編を考えた場合、個人的にはスペシャル版のストーリーの続きではない方がいいと思う。スペシャル版の雰囲気はファンサービスのようなサプライズであり、あの広海と海都が一緒にいる所を見たい、それが目的のような気がする。ではスペシャル版の位置付けはどうすればいいのか。それは真琴が見た壮大な初夢にすればいい。広海と海都をずっと見ていたい、その感覚は真琴と視聴者とは全く同じだ。あの出来事を真琴の初夢にすれば、南の島で二人が偶然出会ったり、イルカを思い付きで逃がしたり、恐れずにカーチェイスなど、全て辻褄が合う。そしてドラマ版からの続編制作だとしてもスペシャル版が無駄にならない。
 
 あの二人はダイヤモンドヘッドをカッコよく去ってからは一度も戻っておらず、会ってもいない。それがドラマ版のエンディングである。それから25年後、実は物語には既に伏線があったんだ。大人になった春子の息子の追想から物語が再び始まるのはどうだろうか。広海と海都が殴り合い寸前のケンカの回、名乗らない事に決めた春子、ならば子供が大人になっても絶対に忘れない思い出を作ってあげようと広海が提案、海都も一瞬で快諾、大喧嘩しても宇宙戦艦ヤマトの話ですぐに仲直りだ。ダイヤモンドヘッドの砂浜に巨大な客船を作り上げる。その時の記憶、もちろん春子の子供は大人になっても忘れてなどいなかった。「あの人達は今どうしてるんだろうか?そもそもなぜあそこまでしてくれたのか。今振り返ると少し疑問が残る」その想いが邂逅の糸を手繰り寄せる。ダイヤモンドヘッドの人達、そして広海、海都。それぞれの現実を生きる彼らの今。果たしてそこは彼らにとっての海なのか、それとも...。もう勝手に想像しただけで感動している俺がいる。
 
 ドラマ放送当時はインターネットは全く社会に浸透していなかった。ネットで便利な世の中になった反面、ややこしい問題も起きている。今の時代、今の時期だからこそビーチボーイズが必要なんじゃない?あの熱い二人が。
 今、ビーチボーイズ2のキャッチフレーズが思い浮かんだ『令和に馬鹿が帰ってきた、同時に二人も』続編制作を熱望するファンの一人として、書き記しておく。