dw821memories’s blog

映画の感想などを書いていく予定です

【映画感想】スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ

 シリーズの中で一番地味な雰囲気。レイが殺風景な孤島で修行する場面は今までの煌びやかなスターウォーズの世界とは違って見えた。ルークがすっかり世捨て人のようになってしまい、昔の明るくて活発なイメージがなく、心の葛藤を描いたシーンも暗くて重い。

 実はこうだったという場面が多い。レイとカイロレンがテレパシーをするのは実はスノークが仕向けたものだったり、カイロレンが目覚めて味方になったと思ったらそうじゃなかったり、仲間になってくれたキャラがいきなり敵になったり、宇宙船が着陸してきたと思ったらそれはアイロンを下から見たユーモアのあるカットだったり。

 敵戦艦のコードを破って追跡機能を無効にする為の作戦の結構長いシークエンスの場面があるのだが、この作戦も結局失敗に終わり、そもそも追跡されない小型輸送船で別の惑星に逃げる計画があったと後に知らされる。最初からそうすべきなのにわざわざトラブルを起こしに行ってしまっている感じはある。

 ジェダイの能力が少し拡張されていて、テレパシーで実際に会ったり、レイアは宇宙に投げ出されたのに念力で宇宙船に戻って来れたり、いつの間にか超能力を身につけている。今までのスターウォーズでも死んだジェダイマスターと会話をするような超常現象的な場面があったりしたが、今作では物理的に出来る力が増大した印象がある。

 後半でこの設定をうまく活かした場面があって、ルークが敵艦隊から集中砲火を浴びたのにも関わらず無傷で突っ立ってるシーンがある。これを見た時、いくら覚醒したジェダイでもこれは有り得んだろうっ!、とわざと観客に突っ込ませているのが面白い。そう思わせておいて実は状況は違ったと後に分かる。ルークはあの後、力を使い果たして死んだのか?

 ハイパージャンプで突っ込んで無音になってスターデストロイヤーが切り裂かれる場面がカッコいい。カイロレンが暗黒面に入ってしまった理由がまだまだ描ききれていない。今作は評価が分かれているらしいが僕はそこまで悪くはないと感じた。次はエピソード9。どんなふうに収まっているのかで今作の感じ方も違ってくるだろう。まとめた感想も書こうと思う。

【映画感想】日本統一20

 いい意味で1時間20分が長く感じた。これまでの日本統一で一番の盛り上がり。九州や丸神連合の問題が一気に終結へ。本当の親子の川谷と丈治が酒を飲むシーンや工藤会長が初めて怒鳴ったり見応えのある場面が凝縮している。さらに衝撃の菅谷謙太の最期、そして工藤会長の隠退と次から次に物語が展開していく。

 侠和会川谷組幹部に刺された鶴見は丸打組の仕業と勘違い、丸打の事務所に一台ずつトラックを突っ込ませる計画を練る。ちゃんと数台の大型トラックが連なって発進していく場面があって面白い。鶴見は丸神連合本部に乗り込んで若宮猛の頭にリボルバーを突きつける。仁王立ちの若宮がカッコいい。何もやっていない若宮が酷い状況に追い込まれていて、これも全て前回の川谷組のせい。以前、菅谷が水神会系の事務所にカチコミしてしまった時に若宮が指を詰めて全てを水に流してくれた事もあった。その報いがこれか。恩を仇で返す川谷組の暴走、これは忘れてはならない事。ギャグっぽく処理すべきじゃない。少なくとも若宮本人には事実を伝えるべきじゃないのか。今回の丸神連合一本化での出来事は任侠の道においては丸神に一歩先を行かれた感じがする。暴走する鶴見の前に前会長瀧島が現れて間一髪で事態は収束。『スラムダンク』の三井と安西監督のシーンみたいで泣ける。丸神連合はついに丸神会に。

 菅谷が死んでしまう事は少し前にどこかの記事で見た。てっきりあのまま病室で死ぬかと思ったらそうじゃなくて衝撃の展開が待ち受けていた。西日本睦会の会合を襲撃した山崎組は福本らを射殺してひと段落と思いきや、その後、潜んでいた侠和会工藤組系財前組にいきなり撃たれる!すると病室で寝ていたはずの菅谷謙太が氷室蓮司の前に突如立ち塞がり銃撃の盾となる!一瞬、誰が盾になったかわからないぐらい速いシーンだけと背中の入れ墨と包帯で菅谷だとわかる。財前も頭をぶち抜かれて即死。福本、財前、菅谷とメインキャラが一気に死ぬ。菅谷「おじさん、俺すげえ楽しかったよ」氷室「テメエ、ふざけんじゃねえぞこの野郎!」今までのシリーズで氷室が感情を露わにしたのは三上組から巣立つ時と手形事件の天竜会組長殴打の時ぐらいか。普段静かな物腰の氷室が巻き舌になって感情がこもって凄い演技だ。菅谷謙太は氷室の甥という設定で、個人的にも注目していた人物だった。味のあるキャラで好きだったな。衝撃的。しかも襲ったのは身内。氷室の活躍の嫉妬に狂った工藤派の暴走。

 衝撃的な急展開の余韻が残っている中、さらなる新展開、それは工藤会長隠退。工藤組の暴走の責任を取る形なのだが、山崎組が強くなりすぎて会長の力が弱くなったところが上手く描かれていた。結局、工藤会長と氷室が絡む場面は殆どなく、町田襲撃の時に一度意見を言っただけだったような。

 いろんな衝撃の余韻を残したまま、親子盃のシーンに突入する。このシーンがとてもいい雰囲気があって、急展開を自分の頭で整理したり回想したりできて、なんとも言えない空気感、没入感があった。今作は今までの日本統一で最高。話も一区切り。田村悠人は菅谷謙太のネクタイを付ける。工藤組組長渡部は一体どうなった?次は『日本統一21』、順番に観ていく!

【映画感想】ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

 前半、登場人物の名前や顔がいまいち分からないままストーリーが進んでいく。一番最初の方の反乱軍のスパイの男が誰かと待ち合わせをしていて情報を聞き出したあとで殺すシーンは何がなんだかよく分からなかった。よく分からないまま話が進み、脱走した帝国軍のパイロット、盲目のジェダイ風の男、主人公ジンの師匠格の男など次から次へと人物が増えていって話が頭に入りずらい。最初の段階で人物の説明がほとんどないまま話が進むので難しく感じる。

 でも、分からないままでも大丈夫。なんとなく彼らが仲間であると分かれば問題ない。その仲間達は普通の人間なので今までのジェダイのようにライトセーバーは全く使わない。ブラスターでの銃撃戦がメインで戦争映画のような雰囲気がある。一つの戦闘シーンがラストまで40分ぐらいノンストップで続く。今までのスターウォーズシリーズで1番長いかも。潜入部隊、地上部隊、航空部隊、宇宙艦隊と場面が切り替わりスピード感がある。密かにゲリラ戦を仕掛けるムードは『コマンドー』でアーノルドシュワルツネッガーが島に乗り込んで爆弾を一気に爆発させた時を思い出した。

 帝国に降伏すらも検討する中、ほとんど行き当たりばったりで出会った反乱同盟軍の10数名がゲリラ戦を決行し、コードネームをいきなり聞かれ「ローグ、、、ローグワンだ!!」と元帝国軍パイロットが適当に応答する。決起したローグワンに続いて反乱同盟軍の艦隊も集結。デススターの設計図を手に入れる以前に、戦いそのものを放棄しかねなかった状況があったらしい。これは感動の場面!

 エピソード4でルークがデススターの中心にミサイルを撃ち込んで爆破するのだが、実はこれは意図的に作られた弱点だったと今作で説明がある。たぶん後付けの設定だけど全く違和感がなく、むしろエピソード4にさらに深みを与えている。話に無理がなく、ターキン総督やレイア姫もCGでそっくりに再現されていて、スピンオフにありがちな浮いた感じが全くない。ラストの戦闘シーンがそのままずっと続いたまま、ダースベイダーも迫る中、名もなき兵士から兵士へとデススターのデータが手渡されてレイア姫の元へ。エピソード4の直前がエンディングという見事な終わり方。今作自体も面白いが、本流のエピソード4にも無理のない辻褄が合ったテイストを与えているのがとても良かった。設定や話の作り方がドラゴンボールZスペシャル版『たったひとりの最終決戦』に少し似てる。これも名作だね。

【映画感想】日本統一19

 山崎組が熊本入り。浴衣を着て酒を飲んで温泉旅行そのもので和やかさがあり、今までの日本統一ではなかった雰囲気だ。自分も温泉に行きたくなってくる。と思ったら氷室蓮司暗殺2人組みが乗り込んできて菅谷謙太が4発撃たれてしまう。さりげなく坂口丈治にとって初めての殺人シーンでもある。意識不明の菅谷は急所は外れているとの事。

 メチャクチャな展開があって、侠和会川谷組幹部が丸神連合の一本化に反対する鶴見憲吾をいきなり刺す。第二の大宮和也のような性格の鶴見憲吾、会長が自分の親の水神会系から丸内組系に変わる事が納得がいかない。しかし親同士も納得の上、さらには事前に前会長から後は頼むとの願いもある。それでも極道の筋を通し抜こうとする鶴見憲吾。そんな中、丸内組系の秋本照政に世話になりっぱなしで恩があるとの理由で川谷組幹部が起こした行動、それは鶴見刺殺未遂。

 文字通り、恩を仇で返してどうする。関東一本化は秋本の夢。水神会は丸内組がやったと勘違い。さらに侠和会の仕業と分かれば丸神とも戦争になりかねない。氷室と秋本は兄弟分。今はまだ闘う時じゃない。滅茶苦茶すぎる。バレたら川谷組幹部は普通に破門だろう。で、この事件の連絡は氷室にも届くのだがストーリーは意外にも淡々と進んでいく。今まで丸神連合一本化や氷室と秋本の友情は深く描いていたのだが、大事件が軽いノリであっさりと起きてしまっている感じがした。ギャグっぽく「鶴見取っちゃいますか」と言っていたら本当に殺しに行っていた。あまりにも軽すぎる。

 氷室が工藤組の手柄を横取りしたかのように思われたり、侠和会内部でも対立が深まっていく。その意見を川谷雄一にスカされて工藤組組長渡部圭太がノイローゼみたいな顔になったところで『日本統一20』につづく。

【映画感想】スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒

 旧三部作、新三部作と順番に観ている。今作は続三部作の一作目。エピソード6から32年後の制作で物語の中の時間もちょうどそこから30年程経った設定。今までのシリーズの中で台詞が比較的少なく、話の展開は分かりやすく感じた。

 過去作を観てきて今作を観ると色々と状況が分からない場面があった。まず帝国軍との戦争はどうやら終わってなくて、その残党がさらにパワーアップしている。超巨大な新デススターも出てくる。エピソード6でのラストは戦争が完全に終結したような雰囲気だったが、違っていたようだ。エピソード6と7の間に相当ストーリーが継ぎ足せそうな感じがした。

 ストームトルーパーにも追加の設定があって最初は訳がわからなくなる。エピソード2でストームトルーパーは実はある人間のクローンだったという結構深い設定があったのだが、今作ではいきなりトルーパーがヘルメットを取ったと思ったら普通の人間で、そこから寝返って重要な役柄になる。帝国の将軍の話によるとクローン軍はあるのだが普通の人間を子供の頃から軍事訓練させてトルーパーにしている部隊もあるという設定みたいだ。クローン軍は遺伝子操作もされていて従順になるように作られていたはず。何故わざわざ普通の人間をストームトルーパーにしたのか、その辺りの説明は今作にはない。

 ライトセーバーの柄が一回り大きくなっているような気がした。ある箱からルークのライトセーバーが出てきた時、最初それがそれと気が付かなかった。何かの機械装置に見えた。

 ハンソロ、レイア、そしてルーク、みんなやっぱり歳を取ったな。32年の歳月は、重い。そしてストーリーも驚愕な展開へ!まずは同窓会みたいにみんな揃ってもよかったのではと僕は思った。勢揃いする前に、なんとハンソロが!神話的なキャラクターを死なすという、かなり大胆な展開だと思った。ハンソロとレイアとの間の子供がダークサイドに落ちてしまっていて、理由はまだよくわからない。ルークと深い関係がありそうだ。

 新デススター(スターキラー)破壊のシーンがいまいち状況が分かりずらかった。シールドを解除する為にハンソロ達が乗り込んだのはてっきりスターキラーとは別の惑星か何かで、雪が積もっていて木が生えてて、そこでレイとカイロレンが闘う場面すらある。そこからスターキラーのバリアのエネルギーを放出している施設を破壊しに行っていると思ったのだが、どうやらそこがスターキラーの一部だったらしい。確か『帝国の逆襲』で似たようなシーンがあって宇宙にいる戦艦のシールドは地上の惑星から送られていたような。それと状況が被ってしまった。味方の戦闘機の攻撃もただの地上の惑星の施設に向かって撃っているようでスターキラーに見えない。最後に惑星が爆発してファルコンと仲間の戦闘機が脱出したのが見えた時に「あれ、今爆発したのがスターキラーか?」と自分が勘違いしているのにやっと気が付いた。別々の惑星の両面作戦と勘違い。これ、明らかにスターキラー全景やそこに戦闘機が突入する場面のシーンが足らないような気がする。説明のシーンでスターキラーとデススターを比較する場面があったから余計に間違えた。スターキラーが惑星の一部だったとは思わなかった。

 それにしてもレイがちゃんとルークに顔の特徴がそっくりで、ピッタリの役だ。エピソード7では親子と断定はしてないけどまず間違いなさそう。次は『ローグワン』、制作年順に観ていく。

【映画感想】日本統一18

 丸神連合の沖田学の俳優が変わって、さらに役柄の立ち位置も変わったように感じた。確か沖田は連合の一本化には反対するような姿勢だったが、今作は明らかに協力するような立場で描かれていた。

 久しぶりに至誠会も出てきたと思ったら、既に分裂状態。分裂した二つの団体をそれぞれ侠和会と西日本睦会が後押しする流れに。さらには山崎組が強くなりすぎた侠和会にも分裂の懸念が。信闘会の二の舞いを心配する氷室の顔が深刻だ。若頭が強くなりすぎて組がメチャクチャになるのを何度も見てきた氷室。これは現実社会、一般企業でも似たような事があって僕も何度か経験がある。

 今作は次作以降へのゆっくりとした説明パートが殆どで少し退屈な展開。第8話や第9話は一作でストーリーが纏まっていたが、ある程度話を繋げていくとなるとたぶん難しい。例えば大河ドラマのように最初から50話前後で制作する事が確定していればストーリーのプロットや起承転結が作りやすいと思う。人気や予算の都合で何作続くかもわからない状態で話を繋げていくのは相当に工夫がいるだろうなと思った。だからと言って単発のストーリーばかりだと深みも落ちるかもしれないし現場は色々大変だと予想される。僕が思うに、日本統一は第7話で一つのクライマックスまで行っている。もし仮に、最初から何十話も制作できると決まっていれば氷室蓮司と田村悠人が対立したあの緊迫した状態をもっと続けていったのもアリだと思う。クライマックスを最初の段階で持って来ざるを得ないのは『スター・ウォーズ』でもあったらしく、デススター破壊のシーンは本当はエピソード6だったらしい。最大の山場を第一作目で持ってきて何としても人気を勝ち取る。そうしなければ続編の計画すらもなくなりかねない。作る側も色々大変。

 氷室蓮司暗殺計画真っ最中で次作へ続く。前作で氷室が田村にあげた青いネクタイ、今作からちゃんと付けてるみたいだ!

【映画感想】日本統一17

 ついに田村悠人が直参に。日本極道界統一の為、無益の血を流さない為に。氷室蓮司とは親子の関係だが直参になれば兄弟となる。だがそれも期間限定。氷室がトップを取った時には一番の子に戻すという約束。本部の直参会議に座る田村悠人はまだぎこちない雰囲気がある。でもすぐに様になっていくだろう。地位が人を作る。話し合いの時、氷室は田村に青いネクタイをあげたはずなのに後のシーンではまだ付けている。単なる社交辞令だった模様。

 丸神連合三田組若頭若宮猛の顔付きがどんどん男前になってきている。上から信頼を得て重要な仕事を次々とこなし、男の顔は変わっていく。横浜時代にキャバクラの裏で氷室に殴られていた頃が懐かしいな。貫禄を演じ切る俳優の演技も上手。日本統一の俳優はみんな演技力が凄い!

 柳ヶ瀬連合会長北村朝雄がついに侠和会のメンバーに。散々悪さをしてきたのに侠和会が西日本睦会に宣戦布告した途端、旗の色を変える。氷室の下に入る事になり、川谷雄一からも「一人前の極道に育てたれや」と懐の深い言葉。日本極道界統一の過程では過去に殺し合いをした人物とも全てを水に流して前に進む事が必要だ。それが上に立つ人間の宿命でもある。

 氷室の子分となる北村、今後面白そうな展開になると思いきや後半、いきなり玄誠会組員に頭をハジかれてしまう!即死した模様!味があってちょっと面白いキャラだった北村が仲間になった途端、死亡。狂犬から忠犬になって僅かの出来事。大宮和也や今回の北村朝雄、正直死なすのは勿体ないと思うが仕方ない!

 川谷「葬式の準備しとけや」田村「目には目をでしょ」氷室「福本、許さねえ」、ラストカットの氷室の横顔が怖くてカッコいい。次は『日本統一18』、順番に観ていく。